chappy's かれいどすこうぷ

香港で染めたり編んだり

ほどけなかった編みかけ

コメントする

先日、毛糸と編み針をたくさんいただきました。娘の同級生・Kくんのお母さんからです。

Kくんのおばあちゃんは、製図をしなくてもKくんのセーターをちゃちゃっと編めるほど、全て頭の中にインプットされている編み物の達人。私が棒針ウェアに挑戦する時は、教えを乞おうかと虫の良いことを考えていました。

ところが、90歳を越えたぐらいから、もの忘れがひどくなって、編めなくなってしまいました。自宅で介護できないほどになって施設に入ることになり、荷物をまとめる時に、Kくんのお母さんは全く編み物ができない為、毛糸を引き受けて!と打診されたのです。

先日受け取ってきたものの、ちゃんと整理できないでいたので開けてみました。おばあちゃん、とても目が高いです。イタリアやイギリスのメーカーの良質の毛糸の着分が何セットかと小物用の毛糸がたくさん出てきました。その中にひとつ、編みかけのセーターがあったんです。棒針でウェアを編んだことの無い私など何年先になったら編めるんだろうか?というようなきれいな模様編み!!

photo-7

でも、中学生のKくんには、ちょっとサイズが小さいかな。。「編みかけのは、ほどいて使っていいから。」と言われていたけど、見ていたら、何だかほどけなくなってしまいました。自分のは思い切りほどく(ほどかざるを得ない)ことが多い私も、これはやっぱり。。。おばあちゃんの思いと時間が詰まってる美しいけど切ない編みかけです。

いただいた毛糸でおばあちゃんに何か編んでお返しを、と思いましたが、施設にはたくさんのニットが寄付されてくるので、いらないとのこと。だったら、Kくんに何か編んであげよう。今度は私が編んであげる番です。悲しいかな、まだ小物しか編めませんが。。。

編みかけを見ながら、先日母にThree Irish Girlsの着分の毛糸をねだられて渋ったことを思い出し、ちょっと反省。そうです。年をとっても元気で、こんな毛糸を編みたい!という意欲があって、ちゃんと編めるってありがたい!幸せなことなんだなあ、と。

限りある編み物人生。お宝毛糸は、しまいこんどかないで、どんどん編むべし!!と思った午後でした。

photo-9←おばあちゃんの愛猫J。キミにも何か編んであげよう:p

にほんブログ村

読んでいただき、ありがとうございます

 

コメントを残す